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「どう接すればいいの?」と迷うあなたへ

2025.03.30

発達障害

発達障害の子どもへの具体的な関わり方と家庭でできる工夫【METKIDS新百合ヶ丘】

1. はじめに:「育て方が悪いのかな」と思ってしまったら

「何度言っても聞いてくれない」
「感情のコントロールが難しく、すぐに怒る・泣く」
「集団行動ができず、トラブルが多い」

子どもの発達や行動に不安を感じたとき、「私の育て方がいけないのかも…」と自分を責めてしまう保護者の方も少なくありません。

でも、それは違います。
発達障害は**育て方のせいではなく、生まれつきの“特性”**によるもの。
大切なのは、「できない」ことを責めるのではなく、「どうしたらできるか」を一緒に考えていくことです。

この記事では、ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如・多動症)、**LD(学習障害)**などの発達特性を持つ子どもたちに対して、家庭でできる具体的な関わり方のヒントを紹介していきます。

2. 発達障害のある子どもたちの“特性”とは

発達障害にはさまざまなタイプがあり、現れ方も一人ひとり異なります。

  • ASD(自閉スペクトラム症):人との関わりが苦手、こだわりが強い、感覚過敏など
  • ADHD(注意欠如・多動症):集中が続かない、落ち着きがない、衝動的な行動など
  • LD(学習障害):読む・書く・計算するなどの特定の学習面での困りごと

こうした特性は、「わざと」「だらしない」のではなく、脳の働き方の違いによって生じています。

ですので、対応のポイントは「がんばらせる」ではなく、環境を整え、わかりやすく伝え、できる形に合わせることです。

3. 家庭でできる具体的な対応方法

✔ 指示は“シンプル&一つずつ”が基本

発達障害のある子どもは、「あれもこれも」一度に言われると混乱しやすいです。
「先に靴をぬいでから、手を洗おうね」など、短く・具体的に伝えるようにしましょう。

📌 NG例:「帰ったら片付けして、手洗いうがいして、宿題してね」
✅ OK例:「まず、靴をぬいでね」「次は手を洗おうね」

✔ 目で見てわかる工夫を取り入れる

「言葉だけの説明」が苦手な子には、**視覚支援(絵カード・写真・チェック表など)**が有効です。
たとえば、朝の支度の流れをイラストで貼っておくと、自分で動きやすくなります。

📌「やることリスト」「おしたくボード」などもおすすめ。

✔ 「できた!」を見つけてすぐにほめる

発達障害の子どもたちは、「失敗経験」が多くなりがち。
だからこそ、小さな成功を積み重ねて自信を育てることが大切です。

「えらいね!」より、「◯◯できたね!」と行動を具体的にほめるのがコツです。

📌 例:「ひとりで靴をぬげたね」「ちゃんと“貸して”って言えたね」

✔ 感情のコントロールが難しいときは、“安心”を

かんしゃくやパニックが起きたときは、まず安心できる空間と時間をつくってあげましょう。

📌「静かな部屋に移動する」「ぬいぐるみを抱かせる」「深呼吸を促す」など
※落ち着いてから、「どうして怒ったのか」を一緒に整理するのが大切です。

✔ 苦手なことは“手助け”してOK

「いつまでもできないと困る」と思って手を出さないよりも、少し手助けして成功体験を積ませる方が、長い目で見て成長につながります。

📌 たとえば:

  • 片付けは一緒にやって、最後の1個だけを本人に任せる
  • 靴の向きがわからなければ、左にシールを貼って目印をつける

✔ エネルギーの発散と“切り替え”の仕組みづくり

ADHD傾向のある子は、エネルギーが有り余っていてじっとしていられないことがあります。
そういう子には、先に身体を動かす時間を設けたり、タイマーを使って活動を区切る工夫も効果的です。

📌 「10分間、好きなこと→タイマーが鳴ったらお片づけ」など

4. 兄弟姉妹との関係にもひと工夫を

発達障害のある子に手がかかると、どうしてもきょうだいへのケアが後回しになりがちです。
でも、きょうだいも**「なんで私ばっかり我慢しなきゃいけないの?」**と感じることがあります。

✔ きょうだいにも「わかる言葉」で説明を

「お兄ちゃんは“困りやすい”ところがあるんだよ」
「あなたのことも、ちゃんと大切に思ってるよ」
というメッセージを、繰り返し丁寧に伝えることが大切です。

✔ きょうだいと一対一の時間をもつ

ほんの数分でもいいので、「あなたとだけ」の時間を意識的に作ってあげましょう。

5. よくある質問Q&A

Q:この対応を続ければ、発達障害は治りますか?
A:発達障害は“治す”というより、“うまく付き合っていく”ものです。正しい支援と理解の中で、お子さんの持ち味がどんどん伸びていきます。

Q:甘やかしているように思われませんか?
A:その子の“できる方法”に合わせることは、甘やかしではなく“合理的配慮”です。困りごとを解決する手段として必要な支援です。

Q:家ではうまくいくのに、園や学校ではダメです…
A:環境によって困りごとが出たり出なかったりするのも発達障害の特徴です。必要に応じて、学校との連携やサポートも一緒に考えていきましょう。

6. 最後に:子育ての正解はひとつじゃない

発達障害のある子どもたちは、日々たくさんのことを感じ、がんばっています。
そして、そんな子を育てているお母さん・お父さんも、毎日を一生懸命生きています。

「ちょっと特別な育て方」であっても、それはその子にとって必要なだけのこと
自分を責めたり、誰かと比べたりする必要はありません。

METKIDSクリニック新百合ヶ丘では、お子さんだけでなく、保護者の心にも寄り添う診療を大切にしています。
「うまくいかないな…」と感じたときは、ひとりで抱えず、どうぞお気軽にご相談ください。


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