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“こだわりの強い子”が困らないための環境づくり【家庭×園×地域連携】

2025.05.04

こんにちは!神奈川県新百合ヶ丘にあるMETKIDSクリニック新百合ヶ丘です。今回は、「“こだわりの強い子”が困らないための環境づくり【家庭×園×地域連携】」についてお話をしていきます。

目次

  1. “こだわりの強さ”とはどういうこと?
  2. 家庭でできるサポートの工夫
  3. 園や学校での理解と配慮
  4. 地域でつながる安心のネットワーク
  5. まとめ
  6. 🌱初診をご希望の方へ

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“こだわりの強さ”とはどういうこと?

「この服しか着たくない」「遊ぶ順番がいつも同じじゃないと落ち着かない」など、いわゆる“こだわり”の行動は、幼い子どもにもよく見られます。ですが、これが生活に支障をきたすほど強く、本人や周囲が困ってしまう場合には、発達の特性が関係していることもあります。特に発達障害、たとえば自閉スペクトラム症(ASD)の子どもには、感覚の過敏さや、予想外の変化への不安から“こだわり”として表れることがあります。

本人にとっては安心を得るための大切な行動である一方で、周囲がその背景を理解していないと、「わがまま」「融通がきかない」と誤解されがちです。ですから、“こだわり”を問題視するのではなく、その背景に目を向け、どうすれば日常生活がスムーズになるかを考えることが大切です。

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家庭でできるサポートの工夫

家庭は子どもにとって最も安心できる場所であり、だからこそ日常の中で“こだわり”への理解を深め、安心できる対応をすることが子どもの安定につながります。

まずは、こだわりの内容を観察して、「どんなときに強く出るのか」「それを守ることで何が得られているのか」を丁寧に見ていきましょう。例えば、「このお皿じゃないとごはんが食べられない」場合、そのお皿に安心感を覚えている可能性があります。そのような場合は、無理に変えようとせず、本人が納得できる代替案を提示することが有効です。

また、予定や流れが変わる場面では、事前に「あと5分で切り替えるよ」「次は〇〇をするよ」と見通しを立ててあげることで、不安を軽減できます。視覚的なスケジュールや、絵カード、タイマーの活用なども家庭で簡単に取り入れられる方法です。

ただし、親も無理をしてしまうと疲れてしまいます。完璧を求めすぎず、できる範囲で少しずつ環境を整えていく姿勢が、親子ともに心地よい日々をつくっていくためのカギとなります。

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園や学校での理解と配慮

保育園や幼稚園、学校などの集団生活では、家庭とはまた違った困難が出てくることもあります。周囲との違いが目立ちやすくなったり、自分のペースが保てなくなったりすることで、こだわりがより強く表面化することもあります。

こうした場では、まず職員の方々に「こだわりが悪いことではない」という理解を広めていくことが重要です。こだわりの裏にある不安や苦手さに目を向け、その子に合ったサポートを考える視点が必要です。たとえば、朝の支度が苦手な子には、準備の順番をイラストで示したり、安心できる「マイルール」を一緒に考えてあげることが役立つことがあります。

また、子どものこだわりを尊重しつつも、「他のお友だちと一緒にいるときはどうすればいいか」を少しずつ経験として学べるような配慮も大切です。集団のルールにただ従わせるのではなく、その子なりの理解と納得を引き出すための関わりが求められます。

ご家庭と園・学校が連携し、日々の様子や対応方法を共有することも、支援の大きな力となります。家庭ではうまくいっている工夫を園でも取り入れてもらったり、逆に園での様子を家庭での対応に生かしたりすることで、子どもにとって一貫した安心感のある環境が生まれます。

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地域でつながる安心のネットワーク

子どもたちを取り巻く環境は、家庭や園・学校だけではありません。地域とのつながりも大きな支えになります。医療機関や発達支援センター、地域の子育て支援団体など、多くの専門家や支援者が、保護者や教育機関と協力しながら子どもたちを見守っています。

「どこに相談したらいいかわからない」「病院に行くほどではないけど、ちょっと話を聞いてほしい」そんな思いを抱えている保護者の方は少なくありません。だからこそ、身近な地域に信頼できる相談先があること、そしてその情報が保護者にしっかり届いていることが重要です。

当クリニックでも、家庭や園・学校と協力しながら、子ども一人ひとりの「困りごと」をていねいに受け止め、必要な支援につなげています。地域全体で子どもを見守る体制が整っていくことが、こだわりの強さを「困りごと」から「個性」に変えていく土台となるのです。

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最後に

“こだわりの強い子”への対応は、家庭だけで頑張りすぎてしまうと限界があります。だからこそ、家庭・園・地域が連携し、一貫したサポートを行っていくことが大切です。子どもの“こだわり”を否定せず、背景にある気持ちを理解しながら、少しずつ「自分らしく過ごせる力」を育てていけたらと思います。

一人で抱え込まず、気軽に相談できる場所があること。それが、子どもにとっても保護者にとっても、何よりの安心につながります。

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🌱初診をご希望の方へ

「少し相談してみたい」「うちの子もしかして…?」 そんなお気持ちを大切に、METKIDSクリニック新百合ヶ丘では初診のご予約を受け付けています。
下記のフォームから、いつでもお気軽にお申し込みください。

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https://forms.gle/NJpiG8jPzEEK9MPSA

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