“すぐに怒る子”は発達障害かも?家庭でできるクールダウン法
2025.05.11

こんにちは!神奈川県新百合ヶ丘にあるMETKIDSクリニック新百合ヶ丘です。今回は、「“すぐに怒る子”は発達障害かも?家庭でできるクールダウン法」についてお話をしていきます。
お子さんがすぐに怒ったり、感情が爆発してしまうことに悩まれていませんか?「うちの子、なんでこんなに怒りっぽいの?」「私の育て方が悪いのかな…」と自分を責めてしまう保護者の方も多いのではないでしょうか。実は、こうした“怒り”の裏に、発達障害の特性が関係している場合があります。しかし、だからといって過剰に心配したり、すぐに診断を求める必要はありません。まずは、ご家庭でできる「クールダウン法」を取り入れて、子どもの感情を落ち着けるサポートをしてみましょう。
目次
- すぐに怒るのは性格ではない?
- 発達障害の子どもが怒りやすい理由
- 家庭でできるクールダウン法とは
- クールダウンを成功させるためのポイント
- それでも難しいと感じたら
- 最後に
- 🌱初診をご希望の方へ
すぐに怒るのは性格ではない?
まず知っておいていただきたいのは、“すぐに怒る”という行動は、必ずしも「わがまま」や「しつけの問題」ではないということです。子どもはまだ、自分の感情をうまく言葉にしたり、整理したりする能力が未熟です。特に発達の特性があるお子さんの場合、感情のコントロールに困難さを抱えていることが少なくありません。そのため、小さなきっかけでも一気に怒りが爆発してしまうことがあるのです。
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発達障害の子どもが怒りやすい理由
発達障害の特性には、「感覚の過敏さ」や「見通しの立てにくさ」「こだわりの強さ」などが含まれます。例えば、音に敏感で突然の物音に驚いてパニックになったり、予定が変わっただけで混乱して怒ってしまったりするケースがあります。また、自分の思い通りにいかない場面で、「なんでそうなるの?」という気持ちが抑えきれず怒りとして現れることもあります。これは決して悪意ではなく、本人にとっては“どうしても我慢できないつらさ”なのです。
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家庭でできるクールダウン法とは
では、家庭でどのようにサポートできるのでしょうか。効果的なのが「クールダウン法」です。これは、子どもが感情を爆発させそうになったときや、実際に怒ってしまったときに、気持ちを落ち着けるための習慣づけのことを指します。たとえば、お気に入りのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめる時間を作ったり、深呼吸を一緒にしてみたり、落ち着ける「自分だけの場所」を用意することも効果的です。特別な道具や設備は必要ありません。日常の中で、子どもが「ここなら安心できる」と感じる環境をつくることが第一歩です。
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クールダウンを成功させるためのポイント
クールダウンをうまく機能させるためには、いくつかのポイントがあります。まず、子どもが怒っている最中に無理に話を聞かせようとしたり、「落ち着きなさい!」と強く言ったりすることは逆効果になりがちです。怒りがピークのときは、まずは静かに見守り、本人の気持ちが落ち着くのを待つことが大切です。また、「落ち着けたね」と言葉で認めることで、子どもは「怒っても大丈夫」「感情を出しても受け入れてもらえる」と安心できます。こうした積み重ねが、感情の自己調整力を育てる土台になるのです。
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それでも難しいと感じたら
家庭でのクールダウンを試してもなかなかうまくいかない、怒りの頻度や強さが気になる、保育園や学校での集団生活が難しくなってきた――そんなときは、一度専門機関に相談してみるのも選択肢のひとつです。発達障害の診断がつくかどうかはさておき、「今のつらさ」を共有し、具体的な支援方法を知るだけでも、親子ともに気持ちが軽くなることがあります。早めのサポートが、お子さんの将来をより良い方向へ導くことにつながります。
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最後に
“すぐに怒る”という行動の背景には、子ども自身もどうしていいかわからない不安や混乱があることが多く、決して「悪い子」なわけではありません。まずは家庭でできるクールダウン法を取り入れて、安心できる環境を整えてみてください。そして、ひとりで抱え込まずに、専門家と一緒に歩んでいく選択も大切です。怒りっぽさは「その子の個性」でもありますが、周囲の関わり方で大きく変わっていくものでもあります。METKIDSクリニック新百合ヶ丘では、そんな親子のサポートを大切にしています。
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🌱初診をご希望の方へ
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そんなお気持ちを大切に、METKIDSクリニック新百合ヶ丘では初診のご予約を受け付けています。
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