全ては子どもの幸せのために

*

電話でのお問合せ

*

メール相談

MENU

*

ブログ

発達障害=個性?|新百合ヶ丘のMETKIDSが伝えたい“困りごとの本質”

2025.07.17

こんにちは!神奈川県新百合ヶ丘にあるMETKIDSクリニック新百合ヶ丘です。今回は、「発達障害=個性?|新百合ヶ丘のMETKIDSが伝えたい“困りごとの本質”」についてお話をしていきます。

ここ数年、「発達障害は個性です」といった言葉をメディアやSNSで目にすることが増えてきました。確かに、発達障害はその人の一部であり、誰もが持っている性格や特性の延長線上にあるものです。しかし、私たち小児科医が日々の診療の中で感じているのは、「個性」という言葉だけでは語りきれない“困りごと”の存在です。発達障害を単なる個性として受け止めることで、かえって見過ごされる支援の機会もあります。この記事では、あえて“困りごとの本質”という視点から、より深く考えていきたいと思います。

.

目次

  • 「発達障害=個性」とは本当に正しいのか
  • 「困っていないから大丈夫」という落とし穴
  • 保護者が抱える“見えにくい困りごと”の実態
  • 支援は「診断名」ではなく「困りごと」から始まる
  • 新百合ヶ丘から発信したい“個性を守るための支援”
  • まとめ
  • 🌱初診をご希望の方へ

.

「発達障害=個性」とは本当に正しいのか

「発達障害=個性」とする考え方は、本人を否定しない温かい視点として、多くの保護者に安心感を与える言葉です。しかし一方で、この言葉が“困りごとを見逃す免罪符”になってしまうこともあります。

例えば、「こだわりが強い」「空気が読めない」「集団に入れない」などの特徴があっても、「うちの子はちょっと個性的なだけ」と考えてしまうと、本人が本当に困っていても気づかれないままになってしまうのです。

私たちは、個性として尊重することと、困りごととして支援することの両立が必要だと考えています。そのためには、特性を無理に“障害”と見るのではなく、周囲との関係性や生活の中で何が障壁になっているのかを見極める視点が不可欠です。

.

「困っていないから大丈夫」という落とし穴

「家では特に困っていません」とおっしゃる保護者の方も多くいらっしゃいます。しかし、実際には幼稚園や学校など、社会的な場面で困っていることが明らかになるケースが少なくありません。

家庭という安心できる環境では問題が表に出にくいこともあります。むしろ、集団の中で自分のペースを保てなかったり、友達と上手に関われなかったりすることで、本人が「なぜうまくいかないのか分からない」と戸惑い、自信を失っていくことがあるのです。

「今、困っていないから大丈夫」ではなく、「今後どこで困るかもしれないか」に目を向けることが、長い目で見た支援の第一歩になるのではないでしょうか。

.

保護者が抱える“見えにくい困りごと”の実態

実は、子ども自身よりも、保護者が日常生活の中で「なんとなく育てにくさ」を感じているケースも多くあります。言葉にしづらい、説明しにくいけれど、「なんだか他の子と違う気がする」「声をかけても反応が薄い」「かんしゃくが強くてコントロールできない」といった小さな違和感が積み重なっていきます。

こうした違和感は、誰かと比べて生まれるものではなく、日々接している保護者だからこそ気づく感覚です。決して“気のせい”ではありません。小児科として大切にしているのは、そうした声なきサインに耳を傾けることです。

.

支援は「診断名」ではなく「困りごと」から始まる

診断名があるかどうかは、医療的な視点ではもちろん重要です。しかし、支援のスタートは必ずしも診断がついてからではありません。「何に困っているのか」「どんな場面で難しさがあるのか」という視点から対応を考えることで、その子に合った具体的な工夫や配慮が見えてくることもあります。

METKIDSクリニック新百合ヶ丘では、医師による診察とあわせて、臨床心理士による観察や心理検査も取り入れながら、お子さん一人ひとりの“困りごとの背景”をていねいに探っていきます。診断名にとらわれず、「今この子に何が必要か」を一緒に考えていくことが、私たちの支援の根幹です。

.

新百合ヶ丘から発信したい“個性を守るための支援”

新百合ヶ丘は、子育て層が多く集まる地域であり、子どもの成長に対する関心が高いご家庭が多くいらっしゃいます。その一方で、「周りと違うこと」が目立ちやすく、不安や焦りを感じる方も少なくありません。

だからこそ私たちは、発達障害=個性という言葉を、ただのスローガンに終わらせたくありません。「この子らしさ」を守るために、「困りごと」に寄り添う姿勢こそが、真の意味での支援につながると信じています。

そのためには、家庭・医療・教育のそれぞれが同じ方向を見ながら、子どもの可能性を引き出す環境づくりを進めていくことが必要です。

.

まとめ

発達障害を「個性」と捉えることはとても前向きな考え方です。しかし、それだけでは見えなくなってしまう“本当の困りごと”があります。私たちMETKIDSクリニック新百合ヶ丘は、そうした声なきサインに丁寧に耳を傾け、一人ひとりに合った支援をともに考えるパートナーでありたいと思っています。

「うちの子、ちょっと個性的かな」と感じたら、それは決して悪いことではありません。でも同時に、「少し困っているのかも?」という視点を持つことで、未来への選択肢が大きく広がります。

.

🌱初診をご希望の方へ

「少し相談してみたい」「うちの子もしかして…?」
そんなお気持ちを大切に、METKIDSクリニック新百合ヶ丘では初診のご予約を受け付けています。
下記のフォームから、いつでもお気軽にお申し込みください。

👉ご相談は こちらから!
https://forms.gle/NJpiG8jPzEEK9MPSA

お電話でのお問合せ

*

044-400-7766

受付時間:
平日(祝日を除く)10:00~16:00

メールでのご相談

*

メールフォーム

24時間365日 受け付けています