子育てがうまくいかない理由は“性格”ではない？発達障害の視点から見る育児｜新百合ヶ丘発

2025.08.01

こんにちは！神奈川県新百合ヶ丘にあるMETKIDSクリニック新百合ヶ丘です。今回は、「子育てがうまくいかない理由は“性格”ではない？発達障害の視点から見る育児｜新百合ヶ丘発」についてお話をしていきます。

「育てにくさ」は親のせい？

「どうしてこの子は言うことを聞かないの？」「私のしつけが悪いのかも…」——育児中、そんなふうに自分を責めてしまった経験のある方は多いのではないでしょうか。子どもが集団にうまくなじめない、朝の支度に時間がかかる、突然かんしゃくを起こすなど、いわゆる“育てにくさ”を感じたとき、まず親が「自分の接し方が悪いのかもしれない」と思ってしまうことがよくあります。

しかし、近年ではこのような「育てにくさ」が、子どもの発達特性によるものであるケースがあることが広く知られるようになってきました。つまり、子育てがうまくいかない原因が“性格”や“家庭環境”ではなく、発達の視点から理解すべきこともあるということです。

子どもの“性格”と思われがちな行動の背景

「こだわりが強い」「落ち着きがない」「空気が読めない」といった子どもの行動は、時に“性格”として片づけられてしまいがちです。しかし、実際には発達障害（自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症など）の特性が影響している場合もあります。発達障害のある子どもたちは、情報の受け取り方や刺激への反応が周囲と異なることがあります。

たとえば、大きな音やまぶしい光が苦手で、外出先でパニックになる。自分のペースを崩されると不安になって怒り出す。何度注意しても同じことを繰り返す——これらの行動は、本人の意志や性格によるものではなく、脳の情報処理の違いからくる「困りごと」である可能性があるのです。

発達特性に気づくことの意味

発達特性は“診断名”としてだけでなく、その子の「感じ方・考え方・反応の仕方」を理解するヒントとして活用できます。子どもの行動の背景にある理由が分かると、親御さん自身が気持ちの面でずっと楽になります。「この子はワガママなんじゃなくて、変化に弱いタイプなんだ」「音に敏感だから、騒がしい場所は苦手なんだ」といった具体的な視点が持てると、接し方が自然に変わってきます。

そしてこれは、子どもにとっても安心材料になります。怒られたり否定されたりせず、「わかってもらえている」という安心感があることで、子どもも自分らしく成長することができます。

子育てをラクにする第一歩は“視点の転換”

発達の視点で子どもの行動を捉え直すことは、子育てをラクにするための大切な一歩です。努力や根性ではなく、仕組みや工夫で「うまくいく育児」ができるようになります。

たとえば、注意がそれやすい子どもには、指示を短く具体的にする。スケジュールの変更が苦手な子には、事前に何度か予定を伝える——こういった対応は、発達特性を理解することで生まれる工夫です。

親のせいでも、子どもの性格のせいでもなく、「わかって対応すれば育児は変わる」という実感を、多くの保護者が持ち始めています。

新百合ヶ丘でできる支援の活用

新百合ヶ丘には、発達に関する専門的な相談ができる医療機関や、地域の子育て支援センターなど、親子を支える多くの場所があります。当院METKIDSクリニック新百合ヶ丘でも、初めてのご相談から発達評価、必要に応じて療育や教育機関との連携まで、一貫してサポートを行っています。

「まだ診断はついていないけれど気になる」「どこに相談したらいいのかわからない」——そんな段階でも大丈夫です。子育てのつまずきに悩んでいる方こそ、早めにご相談いただくことで、状況が大きく変わる可能性があります。

まとめ

「子育てがうまくいかない」と感じる理由は、親の性格や子どものしつけの問題ではないことも多くあります。発達の視点から見ることで、見えてくる新しい理解と対応があります。自分や子どもを責めるのではなく、「そういう特性があるんだ」と気づくことから、子育てはもっと優しく、前向きなものになっていきます。お子さんの行動に「少し気になるな」と感じたら、どうぞ一度ご相談ください。私たちが一緒に考えていきます。

🌱初診をご希望の方へ

「少し相談してみたい」「うちの子もしかして…？」
そんなお気持ちを大切に、METKIDSクリニック新百合ヶ丘では初診のご予約を受け付けています。
下記のフォームから、いつでもお気軽にお申し込みください。

👉ご相談はこちらから！
https://forms.gle/NJpiG8jPzEEK9MPSA

記事一覧

ブログ