“発達障害”と“わがまま”の違いって?新百合ヶ丘の専門医がわかりやすく解説
2025.05.03

こんにちは!神奈川県新百合ヶ丘にあるMETKIDSクリニック新百合ヶ丘です。今回は、「“発達障害”と“わがまま”の違いって?新百合ヶ丘の専門医がわかりやすく解説」についてお話をしていきます。
子育て中、「うちの子、わがままなのかな?」と思ったことはありませんか?実は、その行動の裏に“発達障害”という特性が隠れていることがあります。
目次
・“わがまま”とは何か?
・“発達障害”とは何か?
・見分けるポイントは“意図”と“特性”
・親の接し方で大きく変わる子どもの反応
・誤解が生まれる理由と社会の変化
・早めの理解が子どもの未来を守る
・🌱初診をご希望の方へ
・最後に
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“わがまま”とは何か?
「わがまま」とは、自分の欲求や感情を優先し、周囲の状況や人の気持ちを考えずに行動することを指します。たとえば「おもちゃを買ってくれなきゃ嫌!」と駄々をこねたり、「今すぐ遊びたい!」と相手の都合を無視したりする行動が典型的です。しかし、わがままは成長の過程で誰しもが経験する一時的な姿でもあります。年齢とともに社会性が育つことで、他人との関わり方や感情のコントロールを学び、自然と落ち着いていくことが多いです。
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“発達障害”とは何か?
一方で、「発達障害」は脳の特性によって生じる、生まれつきの発達の偏りを指します。自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)などがあり、それぞれ異なる特徴があります。たとえば、順番を待つのが苦手、急な予定変更に強く反応してしまう、人の気持ちを察するのが難しいなどの行動が日常的に見られます。これは単なる「性格」や「しつけ不足」ではなく、脳の情報処理の仕方に由来するれっきとした“特性”なのです。
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見分けるポイントは“意図”と“特性”
わがままと発達障害の大きな違いは、「意図しているかどうか」です。わがままな行動は、子どもが自分の思い通りにしたくて、ある程度状況を理解したうえで行っていることが多いです。一方で、発達障害の子どもは、本人が「なぜ怒られているのか分からない」「どうしてうまくできないのか分からない」と戸惑っていることが多く、周囲が気づきにくい“困りごと”を抱えています。また、発達障害の特性は一貫しており、特定の状況だけでなく、家庭・学校・友人関係などさまざまな場面で同じような傾向が見られます。
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親の接し方で大きく変わる子どもの反応
発達障害のある子どもは、周囲の理解とサポートがあることで、大きく成長する可能性を秘めています。たとえば、「じっとしていられない」という行動も、席を立たなくてもよい環境に変えることで落ち着くことがあります。また、言葉での指示が伝わりにくい子には視覚的なサポートを使うことでスムーズに行動できるようになることも。親御さんが「できないのは怠けているからではない」と理解することで、子どもの自己肯定感も大きく変わります。
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誤解が生まれる理由と社会の変化
発達障害という言葉自体は近年よく耳にするようになりましたが、実際には「しつけの問題」と誤解されてしまうことも少なくありません。これは、見た目には普通に見えるため、特性が理解されにくいことが原因です。しかし、近年は教育現場や医療機関でも、特性に応じた支援が広がりつつあります。理解が深まることで、本人も保護者も「生きやすさ」を感じられるようになるでしょう。
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早めの理解が子どもの未来を守る
「うちの子、ちょっと育てにくいかも?」と感じたとき、それは子どもが「助けを必要としているサイン」かもしれません。早い段階で特性に気づくことで、必要な支援や環境調整を受けることができます。それは、子どもの未来を広げる第一歩です。親御さん自身が「何がわからないのか」を知ることが、支援への第一歩になるのです。
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最後に
“わがまま”と“発達障害”は一見似ているようで、その背景や理由には大きな違いがあります。子どもの行動を「困ったもの」と決めつける前に、その行動の裏にある理由を探ってみることで、よりよいサポートができるようになります。METKIDSクリニック新百合ヶ丘では、そんなご家族の不安に寄り添いながら、専門的な視点でサポートを行っています。ひとりで悩まず、まずはお気軽にご相談くださいね。
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🌱初診をご希望の方へ
「少し相談してみたい」「うちの子もしかして…?」
そんなお気持ちを大切に、METKIDSクリニック新百合ヶ丘では初診のご予約を受け付けています。
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