不登校になった際に、どのように対処すれば良いのでしょうか?
また、どうすれば学校に通えるようになるのでしょうか?
今回は、不登校になった場合の対策や、不登校を解消するための治療法についてお話ししたいと思います。

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不登校になった際に、どのように対処すれば良いのでしょうか?
また、どうすれば学校に通えるようになるのでしょうか?
今回は、不登校になった場合の対策や、不登校を解消するための治療法についてお話ししたいと思います。
まず、不登校の原因について考えてみましょう。多くの人が「いじめ」と答えるかもしれませんが、実際には不登校の子どもたちの中で、いじめが原因となっているのはわずか2%程度です。
もっと高い割合で不登校の原因となるのは「友人間のトラブル」であり、仲の良かった友人に急に無視されることや、陰口を叩かれることなどがきっかけとなります。
さらに、「無気力」も不登校の大きな原因です。不登校の小学生の25%以上が、この無気力を理由に挙げています。
学校生活が想像と違ったり、一生懸命頑張りすぎて疲れ果ててしまったりすることが影響しています。
最近では、発達障害も不登校の原因の一つとしてよく見られます。
知的な問題はなくとも、「読み書き」や「聴くこと」に障害があったり、注意欠陥多動障害のために授業についていけなかったりすることもあります。
こうしたことが原因で、子どもたちは辛い思いを抱えていることが多いのです。
それでは、学校から離れてしまった子どもをどうすれば学校に向かわせることができるのでしょうか?
まず考えたいのは、「不登校の子どもがどのような状態に変わったら、学校に行ってみようと思えるのか?」ということです。
たとえば、「学校なんて無駄だ」と思っていたけれど、ある時、「やっぱり学校に行く必要がある」と気づいた時、または「無気力で学校に行けない」と思っていたけれど、エネルギーが戻ってきて「学校に行きたい!」と思うようになった時、さらに「自分は何もできない」と思っていたけれど、他の子より得意なことが一つでも見つかった時などです。
こうした変化があれば、再び「学校に行きたい!」という気持ちが芽生える可能性があります。
次に、不登校になった時、親御さんがどのようにサポートできるかを考えてみましょう。
多くの親は、子どもが不登校になると、心配や焦りから「学校に行きなさい!」と強く言ってしまうことがあると思います。
しかし、「休んでもいいよ」と言うことで、子どもが甘えて不登校になってしまうのではないかという不安もあるかもしれません。
対応が難しい状況です。
「学校なんて行っても無駄!」と思っている子どもが、「やっぱり学校に行く必要がある」と気づくチャンスを親が奪わないことが重要です。
子どもがインターネットで何かを調べたり、誰かとつながったりすることは、親にとっては心配かもしれませんが、子どもにとっては大きな転機になる可能性があります。
「インターネットは危険だ!」と無闇に警告するのではなく、見守りながら、余計な干渉をしないことが親にできる大切なことです。
「無気力で学校に行けない」と思っていた子どもが「エネルギーたっぷりになったから学校に行きたい!」と思ったとき。
無気力にはどう対応していいか悩むと思います。しかし子ども自身はとても疲れていて、学校に行ったほうがイイのかを考えられないくらいの状態です。
親御さんにできることは「子どもの生活リズムを整えること」です。朝、いつもの時間に起きて食事をとる。
日中は学校に行けないかもしれないけれど、無駄にゴロゴロと昼寝をするのではなく、時間を決めて漫画を楽しんだりテレビを楽しんだりする。
夕食も家族で取る。学校へ行っていた時と同じように生活リズムを整えてあげることが大事です。
生活リズムさえしっかりしていたら、疲れも癒えはじめ、学校へ行こうかな?というエネルギーもわいてきます。
「自分なんて何にもできない」と思っていたけれど、ほかの子よりも明らかに優れたことが一つでもできたとき。
これも子どもの可能性やチャンスを奪わないで親御さんが見守ることが大事になってきますね。
実際に不登校で本を出版した小学生、YouTuberになった小学生もいます。
自信がついたことで、学校に行ってみようかな?と思えることって結構あるのです。
不登校になってしまった子供を認め、お休みをさせるとします。でも、いつ学校に行けるようになるの?と心配になりますよね。
ここで一つ効果的な方法をお伝えします。それは「家の掃除」「洗濯」「お風呂の掃除」を子どもに任せるのです。
これを任せるから、学校に行くのをお休みしてもイイよと子供に伝えてください。毎
日「家の掃除」「洗濯」「お風呂の掃除」をしていくと不登校が改善される方向に向かっていきます。
というのも、物理的な洗浄過程が心理的な浄化過程を生じさせるからです。
簡単に言えば、「お部屋を掃除したら気持ちがスッキリ!」「晴れた日に洗濯を干したらスッキリ!」という気持ちになるということ。
スッキリすると気持ちいいですね。その積み重ねで不登校が改善することがあるんです。
ほとんどの親御さんは勝手に思考に制限を掛けて勝手に絶望してしまっているのです。
「不登校になったら取り返しがつかない」「不登校になったらこの子の人生終わり」といった考え方をしていませんか?
そうなると「不登校=絶望」となってしまいます。親が自分の不登校のせいで絶望したり、失望している様子を見るのは子どもにとってはどうでしょう?
学校に居場所がないと感じて行けないのに、家でも絶望と失望の眼差しで見られたら、そんなにつらいことはありません。
親の気持ちが子供にも伝わって子ども自身がさらにパワーダウンしてしまうのです。
そうなると不登校も長期化して悪化していってしまいます。
親子間のコミュニケーションを良好にして、子供を安心させてあげることが不登校治療の一番の近道かもしれませんね。